交通部(日本の国土交通省に相当)台湾区国道新建工程局は5日、南沙諸島の太平島の交通インフラ建設工事について、現在設計作業を進めており、今月下旬にも入札公告を行うと表明した。予算編成と入札作業が円滑に進めば、2014年初めにも着工し、2015年末に竣工する見通しだ。
うち、埠頭(ふとう)の新設工事では、主に全長210メートルの連絡道路と、320メートルの埠頭本体、曳船道施設やその他関連設備(指示灯や建築物、電機・機械など付属設備)の建設、および水域の浚渫(しゅんせつ)を行う。空港の滑走路強化工事は、滑走路の進入経路指示灯、滑走路面の更新、給油施設増設と路面排水整備を行う。総工費は33億台湾元(約110億4,900万日本円)余を予定する。
工事が完了すれば、新設された埠頭に大型の巡視船を配備して、業務範囲と漁業操業保護の機能を拡大できるほか、既存の空港滑走路と関連設備の強化を通じ、台湾本島と太平島との往来がより安全になり、人道救助の機能と今後の運用価値を高めることができる見込みだ。