韓国のテレビ局、Channel Aはウェブサイトで訂正の声明を掲載。(中央社)
韓国のテレビ局、Channel Aの番組『食品Xファイル』は、中華民国(台湾)の養殖魚「台湾鯛」(ティラピアの改良種)の品質が悪く、養殖環境が劣悪であるとほのめかし、「台湾鯛」の輸出に影響を及ぼした。このことに対し、中華民国政府が駐韓国代表処(大使館に相当)を通して同テレビ局と交渉した結果、同テレビ局は15日に公式ウェブサイト上に訂正の声明を掲載した。
声明の内容は、「『食品Xファイル』では10月25日、韓国の悪質な業者がティラピアを鯛と偽って販売している事実を暴露するため、『ニセの鯛の真相』を放送した。番組では『台湾鯛』の養殖池に藻の類が広がっている画面が現れた。番組放送後、台湾の駐韓国代表処が当番組に抗議。調査の結果、番組で紹介された養殖池はすでに養殖に使われていない廃棄された池であることが分かった。また、現在、『台湾鯛』の養殖場で使用されている水の水質は国際的な認証基準を満たしている。以上の情報を視聴者の参考として提供する」というもの。
同テレビ局はさらに、駐韓国代表処に対し、同番組は韓国の悪質な業者が「台湾鯛」の切り身を鯛と偽って販売していることを取材したもので、台湾の「台湾鯛」のイメージダウンを狙ったものではないと改めて強調した。
また、外交部(日本の外務省に相当)及び駐韓国代表処は、行政院農業委員会漁業署(日本の水産庁に相当)と共に、台湾の台湾鯛協会が訪問団を組んで訪韓し、20日にソウルで高品質な「台湾鯛」のプロモーション記者会見を開催すること、そして同協会が21日から23日までの「2013年プサン国際水産物貿易博覧会」(韓国プサン)に参加して「台湾鯛」製品の販売促進を強化することに全力で協力する。