ドイツの環境NGOジャーマン・ウォッチ(Germanwatch)と気候行動ネットワーク・ヨーロッパ(Climate Action Network Europe)が18日発表した2014年版「気候変動実績指標」(Climate Change Performance Index Results 2014, CCPI 2014)によると、台湾の総合ポイントは46.8で昨年の49.4ポイントから2.6ポイント減少し、昨年と同等の52位で、日本、韓国、シンガポールとほぼ同ランクとなった。
ジャーマン・ウォッチが今年発表した同指標については、昨年の評価方法と同じく「部門別温室効果ガス排出動向」、「温室効果ガスの排出状況」、「気候政策」、「再生可能エネルギー」、「効率性」の5大項目を網羅する。台湾は2009年からCCPIの評価を受けるようになり、歴年の総合ポイントはほぼ一定している。今年発表された同指標では58カ国が評価を受け、うち26カ国はランク上昇、23カ国が下落、9カ国が横ばいだった。
行政院(内閣)環境保護署は、台湾は燃料燃焼によるCO2排出量が2008年から初めて減少して以来、過去5年(2008~2012年)では毎年平均0.6%減少していたことから、経済成長と温室効果ガス排出量の増加が徐々に関係性がなくなりつつあることが示されたと説明した。ただ、諸外国がさらなる進歩を遂げており、台湾でも最も重要な「温室効果ガス削減法(草案)」が未だに可決されず、国際社会から台湾のCO2削減に対する決心が足りないと認識されることによって、CCPIの評価のランクが停滞していると指摘した。