国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)は19日午前2時45分(カナダ時間18日午後1時45分)に、台湾北部の台北市を「2016年世界デザイン首都」(World Design Capital,略称WDC)に選定したことを正式に発表した。選定が正式に発表され、台北101ビルでは同日午後6時から10時の間、「台北世界設計之都」(台北世界デザイン首都)と書かれた中国語と英語のイルミネーションが点灯された。
これを受けて台北市の郝龍斌市長は、来年に創立130周年を迎える台北市が世界デザイン首都への申請において掲げたテーマは「Adaptive City」すなわち「絶え間なくグレードアップする都市」と語った。台北市政府は、台北都市博物館コミュニティの建設、並木通りの改善などを含む「デザイン導入公共政策」と六大統合プロジェクトを提出し、55億台湾元(約186億日本円)を投じ、新しいまちづくりを計画している。
これまでに世界で4都市だけが世界デザイン首都に選定されており、台北市はアジアの都市では韓国ソウルに次ぐ2番目の選定となった。
世界デザイン首都は、ICSIDが始めた国際イベントで、2年に一度選抜が行われる。専門の審査団により、数多くの申請都市から最も代表性を備える1都市が選出される。