今年9月末に経済部(日本の経産省に相当)と投資意向書を交わした、日本の光学材料用高機能フィルムメーカー、藤森工業株式会社の台湾における子会社、台湾賽諾世株式会社が21日午前、南部サイエンスパークの高雄パークで新工場の着工式を行った。
同社の投資額は約18億5100万台湾元(約63億3800万日本円)で、液晶ディスプレイ偏光板用保護フィルムとOCA剥離フィルムの生産工場を建設する。台湾の著名な企業グループ、新光グループは新光合成繊維株式会社を通じて台湾賽諾世株式会社に出資することを計画、台湾賽諾世株式会社のエクイティ10%を取得する予定。
台湾賽諾世株式会社による生産が始まれば、台湾の企業の材料調達時間が短縮され、生産コストの圧縮が可能になる。同社ではまた、一部の設備や原材料を台湾で調達する。これにより、台湾の平面ディスプレイ産業における設備面、材料面での技術向上にプラスの効果がもたらされることが期待される。