馬英九総統は23日午前、台湾北西部・新竹市にある新竹空軍基地で行われた、「中華民国・アメリカ飛虎年次総会及び混成部隊対日本駐新竹基地空襲70周年」記念活動に出席した。馬総統はあいさつの中で、「カイロ宣言」は台湾の中華民国回帰を決定したのみならず、第二次世界大戦後の世界情勢に向けた重要なアレンジを行ったと指摘、その後のポツダム宣言と日本の降伏文書に取り入れられたことは、「カイロ宣言」が戦後の情勢を主導した重要な文献であることを示すと説明した。
馬総統によると、中華民国とアメリカの混成部隊が中国大陸の四川基地から出撃し、新竹に駐屯していた日本軍の基地に空襲を加えた1943年11月25日当時、8000キロあまり離れたエジプトでは「カイロ会談」が開かれていた。そして、同会談後、当時のチャーチル英首相、ルーズベルト米大統領、中国戦区の蒋介石最高統帥が「カイロ宣言」を発表し、中国大陸の東北三省(旧満州)、台湾、澎湖など日本が中華民国から奪い取った領土を終戦後に返還するよう要求した。
馬総統は、日本による真珠湾攻撃後、アメリカと中華民国は力を合わせて戦って深い友情を育んだとし、両国は今でも安全保障と軍事面において密接な協力関係にあると強調した。