衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)食品薬物管理署(TFDA)は27日から29日にかけ、台湾北部の台北市内で「国際薬学連合(FIP)部会(SIG)定例科学ワークショップ“アジア太平洋地域におけるブリッジング試験の整合”」および、「アジア太平洋経済協力(APEC)シンポジウム“希少疾病用医薬品のアクセシビリティ促進に向けた地域インフラ構築”」という2つの国際シンポジウムを行う。
前者は27~28日に行われ、FIPと米国薬科学者会議(AAPS)、TFDAが共催する重要な国際イベント。FIPから有力な代表、および米国、日本、シンガポール、マレーシア、インドネシアといった各国の医薬品規制当局と世界的に著名な専門家が講演し、各国の新薬ブリッジング試験の現状と、日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)の外国臨床データ受け入れにおける人種的要因についてのガイドライン「ICH-E5」の実施状況を検討する。また、さまざまな人種の治験データについて話し合い、アジア各国における将来的なブリッジング試験に関する法規や規準の策定に向け、共通認識をまとめる。
29日に行われるAPECシンポジウムでは、英米の研究者が講演し、同時にアジア太平洋地域の医薬品規制当局や業界を代表する出席者が、これまでの経験を紹介する。希少疾病用医薬品管理政策についての交流を通じ、希少疾病の治験データ共有のためのプラットフォームを確立し、希少疾病用医薬品治験の国際協力を促進することを目指す。