台湾北部の台北市では、花博公園で花をテーマにした一連のイベント「フラワーフェスティバル」を11月から開催している。イベントの一つ、「2013フラワー・アートワーク・エキシビジョン」が29日から12月8日まで公園内の争艶館で行われる。今回は7カ国の21チームを招き、花そのものの鮮やかな色と華やかな姿を活かし、大型のフラワーインスタレーションを制作、15の名作童話の世界を花で再現している。
今回のフラワー・アートワーク・エキシビジョンは、童話の世界がテーマ。切り花や鉢植え、草、ラン、観賞用樹木など10万5,000株の素材を用いて、大型のフラワーインスタレーションが創作された。子どもから大人まで誰もがよく知っている童話を生き生きと表現している。モチーフとなっているのは、「ドロシーの熱気球(オズの魔法使い)」、「フックの海賊船(ピーターパン)」、「お菓子の家(ヘンゼルとグレーテル)」、「ピノキオ」、「魔法のじゅうたん(アラジンと魔法のランプ)」、「不思議の国のアリス」など。
国際招待作品エリアには、日本の「竹取物語」や、オランダの「Sinterklaas and Zwarte Piet are coming to town」、マレーシアの「The legend of the Princess of Mount Ophir」などが展示されている。さらに、特別にデザインされた2メートルの高さの作品は、台北市立動物園で今年生まれたパンダの赤ちゃんとお母さんの、愛情あふれるふれ合いを花で表現している。とりどりの展示は、入場者をまるで絵本のページを繰りながら、夢のような童話の世界をさまよっているような気分にさせてくれるという。