韓国の国防省は8日午後1時(台湾時間)、同国の防空識別圏(KADIZ)の拡大を正式に発表した。中華民国外交部(日本の外務省に相当)は同日、KADIZの拡大はその他の国・地域の防空識別圏と重なることで、争いと情勢の緊張につながる恐れがあるとして、これに対して関心を表明すると同時に、関係各方面が平和的交渉を通じて関連区域での争いを解決し、同区域での緊張が高まるのを避け、共に平和と安定を守っていくよう呼びかけた。
同部はまた、東シナ海の情勢について、馬英九総統は昨年8月5日に「東シナ海平和イニシアチブ」を提唱、関係各方面が自制し、対立を高める行動は採らないこと、争いは棚上げして対話による意思疎通を放棄しないこと、国際法を遵守し、平和的手段で争いに対処することを呼びかけていると強調した。