12月10日は、国連が「世界人権宣言」を採択して65周年記念日にあたる。文化部(日本の省レベルに相当)は同日、台湾北部の台北市で2013年世界人権デー関連イベント「珍愛記憶‧捍衛人権(思い出を大切に・人権を守る)」を開催した。馬英九総統はあいさつの中で、政府は引き続き「現実的な態度で歴史に向き合い、思いやりをもって受難者家族に対応」という姿勢で歴史の真相に向き合っていくと述べた。
馬総統は、戒厳令実施当時も現在も中国国民党は与党であるため、政府与党としては228事件や1949年から1987年の戒厳令実施当時の白色テロに対し、回避できないし、また回避する必要はないと述べた。ゆえに、誠実な態度で向き合い、誠意をもって反省することこそが、歴史の真相を明らかにし、受難者の家族の心を癒す唯一の方法と語った。
馬総統はまた同日午前に、財団法人台湾民主基金会が行った「第8回アジア民主人権賞」授賞式に出席し、1992年に創設されたミャンマーのカレン人権団体(KHRG)に賞を授与した。