財団法人資訊工業策進会（資策会、III＝トリプルアイ）と台湾IBMは12日、ビッグデータで戦略提携をスタートすると共同で発表した。ビッグデータに関連する研究開発力や核心技術、ソリューションなど双方の強みを活かし、台湾の企業が製造業や医療、エネルギー、情報セキュリティなどの分野で、ビッグデータ関連のビジネスチャンスをつかむのを支援する。
資策会先端科学技術研究所は同日、「2013年先端シリーズ――ビッグデータ×スマートリビング国際会議」を台湾北部の台北市で開催。会場で資策会とIBMが、ビッグデータ分野での戦略提携を正式にスタートすることを共同で宣言した。
資策会はビッグデータに企業が利用できる価値をどう持たせていくか、またこれを利用した新しいビジネスモデルをいかに打ち立てていくかに関連し、ビッグデータに関する核心技術の確立に全力で取り組み、ビッグデータ導入による台湾企業の商機獲得を手助けをしたいと表明した。同会はすでに、ビッグデータ分析技術でひととおりの成果を上げている。例として台湾の医療機器サプライヤーの新事業開発による医療サービス市場進出や、ビル管理業の付加価値向上をサポートし、スマート・グリーン建築向けサービスサプライヤーへの転身を実現したことなどがある。