現在、中華民国(台湾)で献血したことのある人は700万人あまりで、全人口の3人に1人が献血経験があることになる。また、国民献血率はここ2年で見れば8%を超えており、先進国レベルを上回る。
馬英九総統は18日午前、2012年度の優秀献血者の代表と会見した際、昨年台湾では延べ183万人が献血し、献血量は255万単位(1単位は250ミリリットル)に達したと説明。これらの血液は各種血液製剤として処理された上で、医療機関に463万単位が供給され、様々な患者に使用された。
馬総統は、衛生福利部(日本の厚労省に相当)中央健康保険署は「医療財団法人台湾血液基金会」に委託し、「血液の通常検査時の核酸増幅検査」(NAT)を進めているとして、この全面的な検査措置で国民の輸血の安全をさらに守っていく考えを示した。
馬総統によると、中華民国は過去3年間に3度、世界血友病連合(World Federation of Hemophilia)を通じて、血液凝固第Ⅷ因子を合計1万1931瓶、世界各国に寄付している。馬総統は、11月にも2000瓶を寄贈しているなど、中華民国はすでに「血液輸出国」に成長し、さらには世界における「人道援助の提供者」の役割を果たしていると強調した。
台湾における献血は1974年にスタートしており、今年で39年目。17歳以上65歳以下で、男性は体重50キロ以上、女性は45キロ以上で健康な人なら誰でも献血し、「献血で一つの命を救おう」とう思いやりを発揮できる。