アセアン（ASEAN）主要6ヶ国のうち、シンガポール（今年1～9月）の輸入市場における中華民国（台湾）からの輸入は前年比で18.4％成長。輸入市場におけるシェアでは通年ベースで前年比1.1ポイント上昇して4位だった。マレーシア（1～8月）では19.2％成長、ベトナム（1～9月）では6.5％、フィリピン（1～8月）では7.7％の増加で安定して成長している。一方、タイ（1～10月）ではマイナス6.8％で、シェアでは10位だった。
アセアン主要6ヶ国が台湾から輸入する製品は集積回路と石油及び歴青油が主。集積回路で見た場合、シンガポール（1～9月）の輸入市場における台湾のシェアは33.2％に上昇して引き続きトップ。マレーシア（1～8月）では25.7％の大幅増となり、輸入市場におけるシェアはシンガポールを抜いて3位となった。タイ（1～10月）の輸入市場における台湾のシェアはトップながら、シンガポール、マレーシア、韓国の急速な成長の影響で、台湾からの輸入は12.1％減少した。
石油及び歴青油で見た場合、シンガポール（1～9月）の輸入市場での台湾のシェアは1.5ポイント上昇の6.1％で5位。マレーシア（1～8月）では前年比で6倍あまりとなり、台湾のシェアも1.8％の9位から4.3％の5位に上昇した。一方、フィリピン（1～8月）では16.6％増も台湾のシェアは2位に後退した。