動物用ワクチンで世界4位の独ローマン・アニマル・ヘルス社は27日午前、財団法人台湾動物科技研究所(動科所)と、同研究所において「マイコプラズマ・サブユニットワクチン技術供与」契約式を行った。この契約はローマン社にとって台湾に対する初の動物用ワクチンの技術供与であり、台湾における動物用ワクチンの技術供与契約として最高額となった。
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)によると、動科所は台湾で唯一、豚マイコプラズマ肺炎向けワクチンについて自身で研究開発を行い、多数の特許技術を取得する研究開発機関である。同所はリバース・ワクチン学の原理を運用尾し、豚マイコプラズマ性肺炎向けのサブユニットワクチンの開発に成功している。これは死んだウイルスを使った従来型のワクチン生産に代わる世界初の方法であり、生産期間を大幅に短縮するとともに生産コストを大きく削減した。
同所はまた、先ごろ独バイエル薬品とも生産・研究・販売で戦略提携し、単剤ワクチンを共同開発している。