法務部(日本の法務省に相当)は30日、同部と中国大陸当局が今年、麻薬撲滅を重点として取り締まりを行った結果、これまでに双方の連携により、39件の事件と被疑者234人を摘発し、ヘロインやケタミンなど各種麻薬とその原料3,000キログラム余を押収したと表明した。
麻薬犯罪の捜査強化のため、同部など関連省庁および中国大陸当局は4月、薬物事件の情報収集・交換・共有の強化、および特定の麻薬取り締まり案件における両岸当局担当者の直接連携の推進、両岸間麻薬犯罪研修の開催などで合意している。
「台湾海峡両岸共同犯罪取り締まり及び司法互助協議(協定)」は2009年6月25日に発効し、今年11月30日までに双方が捜査協力を求めた事件は4万5,426件に達した。両岸は電話による振り込め詐欺事件の摘発を手始めに、今年は麻薬事件を重点協力項目の一つとして指定していた。