12日午前、台北市(台湾北部)士林区にある「台北市立陽明教養院」を視察した馬英九総統は、政府は昨年1月から9月までの間に心身障害者の生活補助費として169億台湾元(約583億日本円)を拠出、これにより恩恵を受けた人は186万人を超えたと説明した。
馬総統はまた、昨年9月末までの時点で国内心身障害者数は過去最高の113万人あまりだとした上で、年々増加する心身障害者のため、2009年から2013年までの5年間に各レベルの自治体が心身障害者のケアに投じた全ての予算は1393億台湾元(約4794億日本円)に上ったと指摘。
馬総統は、現在、心身障害者が自宅で受けられるサービスでは186万人が恩恵を受け、コミュニティとしてのサービスを受ける人は318万人に達したと強調。馬総統はまた、政府は心身障害者が社会福祉機構に移って適切なケアを受けられるようにしており、昨年9月末までに1万9000人あまりがこれを利用したと説明。
今後について馬総統は、立法院(国会)が今会期中に《長期ケアサービス法》を可決するよう希望、同法律を通じて、高齢者と心身障害者が共に適切なケアを受けられるようにし、中華民国(台湾)が社会福祉の完備された国になるよう期待した。