行政院主計総処は1月28日、中華民国(台湾)の昨年の経済成長率速報値は2.19%で、2012年の1.48%を上回ったと発表した。特に運輸・通信業の面で、台湾海峡両岸の情勢が安定していたこと、並びに政府が各公共交通機関の継続的な発展に取り組んだことなどから、運輸と観光部門などが引き続き好調だった。
交通部統計処が7日に明らかにしたところによると、高速道路の面では、高速道路電子課金システムが2006年にスタートして以来、これを利用した車両は延べ15億台を超えた。昨年12月30日には高速料金を使用回数制から距離制の課金に改め、中華民国は高速道路網で全面的に、距離制電子課金制度を実施する世界初の国家となった。
港湾の面では、国際客船による旅客が70%近く増加。国際商業港での出入境者数は延べ99万2000人で、前年比で41.8%増えた。
自由貿易港区での貿易量は1412万トン、金額ベースでは6689億台湾元(約2兆2600億日本円)に達し、いずれも過去最高を更新した。海運面でも、昨年、台湾の国際商業港におけるコンテナ取扱量は1405万TEUで過去最高を記録した。
空運面では、空港利用者が過去14年で最高の延べ4882万人(1日あたり延べ13万4000人)となった。
また、観光面では、アジアから台湾を訪れる人が5年連続で二桁成長し、昨年海外から台湾にやって来た旅行者は全体で延べ802万人となった。