中央銀行は、台湾海峡両岸間における米ドル送金のための外貨決済プラットフォームを整備する。財金資訊社が決算業務を、兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)が米ドル清算を、中国大陸の中国銀行台北支店が両岸間の米ドル送金の代理業務を担い、14日から正式に運用が始まった。
両岸間の米ドル送金が外貨決済プラットフォームで取り扱えるようになることで、送金の効率向上や、送金にかかるコストの低減が期待される。送金にかかる中継手数料は15~30米ドルだったのが、12米ドルに抑えられる。また、台湾企業の資金調達の利便性が高まると同時に、銀行の取り扱い業務にかかるコストも抑えられる。
これまで両岸間の送金は人民元建てを除けば、主に米ドルで行われ、その額は通年で約4,700億米ドルに上る。その大部分が中国大陸の支店や海外での代理銀行を通じて、または米ニューヨークや両岸以外の地域を経由していた。