APEC中小企業作業部会(APEC Small and Medium Enterprises Working Group, SMEWG)による一連の会合が24日から27日まで台湾中部・台中市内で開かれる。4日間の会合には、APECの会員である21の経済体から政府高官や学者、専門家及び企業代表が参加することになっており、米国商務省国際貿易局でアジア太平洋を担当するHolly Vineyard次官補代理をはじめ、Google、IBM、DHL、FedExなど、世界的な多国籍企業も招きに応じて参加、中小企業のグローバル・サプライチェーンなど関連の議題について基調講演を行う。
APEC(アジア太平洋経済協力)の今年のテーマは、「アジア太平洋地域の連携による未来の創造」。今回行われる一連の会合のテーマは、企業の持続可能な経営、グローバル・サプライチェーン及び国を跨いだイノベーションへの連携など。
第38回目となるSMEWGの一連の会合は合計4回。24日に開かれる2回は、米国及びオーストラリア主催、台湾による協力の下で開催される、「APECにおける中小企業のグローバル・サプライチェーン参与に関するシンポジウム」と、台湾が主催する、「APECにおける中小企業の粘り強さを強め、グローバル・サプライチェーンを強固にするハイレベルの政策対話会議」。25日には台湾主催で「APECアクセレレーターネットワーク国際フォーラム」、26日から27日までは第38回APEC SMEWG会議が行われる。
SMEWGでは、今年の中小企業大臣会合の議題として優先されている「イノベーションと持続可能な成長」を集中的に話し合う他、中小企業のグローバル・バリューチェーン参加にいかに協力していくか、高成長型中小企業の推進及び中小企業に対する金融面での許容性などの、現在の新たな世界的議題について、各経済体が意見交換を行う。