台湾北部、台北市の中央研究院で20日から23日にかけ、アジア太平洋がん予防機構(APOCP)の第7回総会・学術会議が開かれる。今回は「Cancer Prevention through Integrated Global Effort(グローバルな取り組みを通じたがん予防)」をテーマに、世界各地のがん予防医学に取り組む研究者や産官のリーダーらが、専門的な意見を交換する。
今回の総会では、アジア太平洋地域によく見られるがんの疫学データや予防、治療の現状を中心に、各報告者が健康な生活スタイル確立の奨励や早期検診といったがんの発生をいかに防ぐかに注目し、環境因子暴露のがんへの影響、ホスピス、がん登録データベースの構築にも重点を置く。テーマはがん告知の倫理や民間団体との協力、各エスニックグループの文化的差異の尊重などとなっている。
APOCPの総会は2年に1度開かれ、がん予防をテーマとする研究者を招いて交流し、国際的な研究や調査の検討も行う。これまで日本や韓国、タイ、中国大陸、マレーシアなどで開催された。
会議の詳しい情報は、http://www.apocp7.org/index.html(英語)で紹介している。