馬英九総統は20日、国際シンポジウム「中国大陸の改革と変遷―習・李体制のチャンスと試練」出席のため来台した研究者らと会見した。馬総統は、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)は、台湾にとって外交的な孤立状態の打破と国際社会参加を可能にしたと述べた。
馬総統は、中国大陸と交わした21項目の協議(協定)のうち、影響力が最も大きいのはECFAであり、これが台湾と貿易パートナーとの、実質的な自由貿易協定(FTA)となる経済協力協定の締結を促したと強調した。
また馬総統は、両岸関係と国際関係はかつての「悪循環」から、これまでの政府の努力で活路を見い出したことで、今では「好循環」に変えることができたとの見方を示した。すべてが成功しているとはいえないものの、「少なくともこの活路はすでに切り拓かれたと言える」と馬総統は語った。