2024/12/26

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経済

両岸サービス貿易協議は「密室作業」に非ず:江行政院長

2014/03/21
台湾海峡両岸サービス貿易協議に抗議する学生たちは20日も立法院の周囲にあふれた。(中央社)

「台湾海峡両岸サービス貿易協議(協定)」に抗議する学生たちが立法院(国会)の議場を占拠している問題に対し、江宜樺行政院長(首相)は20日の閣議で、同協議は密室作業によって決められたものでないばかりか台湾に有利だと強調した。現在の世論調査によれば、半数以上の人々が同協議を支持しているとのことで、江行政院長は、より多くの人々がこれを支持し理解するよう期待した。

江行政院長は、同協議は「密室作業によるもの」とする一部の批判の声に対し、昨年6月に同協議が調印されてから立法院では16回の公聴会を開き、経済部(日本の経産省に相当)や行政院(内閣)大陸委員会などの関連省庁も、末端での説明会を合計100回以上共同で実施したと説明。

江行政院長はさらに、同協議において中国大陸側が台湾に開放する事業項目は80項目であるのに対し、台湾が開放するのは64項目と少ない上、台湾の開放部分の多くはすでに実質的に開放されているものだと指摘。また、中国大陸が開放する部分について、台湾はWTO(世界貿易機関)メンバーを上回る待遇を受けられるのに対し、台湾が中国大陸に開放する部分においては、WTOメンバーへの待遇と同レベルかそれ以下の待遇になっていると説明した。

江行政院長はそして、社会の人々が公共の問題に関心を寄せることを歓迎すると共に、各界が理性的、平和的かつ民主的な方式で意見を発表するよう呼びかけた。

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