行政院(内閣)の孫立群報道官は26日、記者会見を開き、「台湾海峡両岸サービス貿易協議(協定)」に抗議する学生たちが行政院の敷地内に入り込んだ事件では、特定の人や一部のメディア、政党による情報操作で、警察が行政院を守る際に採った行動が「血なまぐさい鎮圧」と形容されるなど、政府は汚名を着せられていると指摘、こうした言い方は事実を大きく捻じ曲げており、人々の認識を混乱させるものだと批判した。
また、行政院内で座り込み、スローガンを叫んでいただけの、武器を持たない学生たちに対し、警察は武力を以って対応したとする一部の言い方に対しても、孫報道官は、抗議の民衆が警察官を攻撃する写真を公開し、警察に対して不公平な言論だと反論した。孫報道官は、24日に江宜樺行政院長(首相)が行った記者会見のもようを紹介、当日警察が行った排除行動の標準的プロセスの映像も公開し、特定の人や一部のメディアは、一部の映像や情報だけで事件について論じないよう呼びかけた。
孫報道官によると、26日までに36人が検察署に移送されている。内訳は大学生が11人、高校生3人、休学中の大学生3人、退学した中学生1人、社会人が18人。36人のうち13人が保釈、18人が住居制限、釈放3人、未裁定1人(少年のため少年裁判所の裁定を待機中)、検察が勾留請求したものの、裁判所が釈放と裁定したのが1人。