行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)農業試験所は26日、うるち米系の紫糯(日本では黒米、紫黒米、紫米ともいう)の一種、「台農秈糯24号」が、同類の品種として台湾初の育成者権を取得したと発表した。
農業試験所によると、この品種は今後、「紫糯米生産・販売専用区画」モデルを確立、栽培区画を限定して生産に取り組み、作物の品質を保持する。
台農秈糯24号はイネいもち病と害虫のトビロウンカに対する耐性を備え、栽培時には農薬の使用を抑えられるため、農薬による環境汚染を防ぐことができる。玄米は紫黒色で、さわやかな香りがする。種皮にはポリフェノールの一種、アントシアニンが豊富に含まれ、健康に良い食品として、また各種のコメ加工食品の原料として利用することができる。