中華民国(台湾)とシンガポールが結んだ「経済パートナーシップ協定(ASTEP)」が19日に発効する。同協定の執行に向け、両国は3月20日、それぞれ国内における法整備と行政手続きが完了したことを確認する文書交換を完了した。
台湾とシンガポールは昨年11月7日、ASTEPに調印した。シンガポールは東南アジア諸国の中で、台湾と初めて同類の協定を交わした国家であるとともに、重要な貿易パートナーである。双方の貿易額は昨年、281億米ドル近くに上った。台湾にとってシンガポールは5番目の貿易パートナーであり、輸出市場としては4番目、輸入先としては6番目となっている。シンガポールは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)のメンバーでもある。