砲弾が飛び交って生まれたコーリャン酒、そして戦地の時代の縮図を描き出した、台湾の離島・金門の記録映画『戦酒』(Battle Spirit)が、アメリカの第47回ヒューストン国際映画祭で、ドキュメンタリー部門の「金賞」に選ばれた。
同映画が描くのは金門酒廠(Kinmen Kaoliang Liquor)創業当初の苦しい歴史であり、金門が戦地だった時代の縮図でもある。昨年、仏カンヌ国際映画祭で発表されて以降、韓国の釜山国際映画祭でプロモーション上映を行った他、日本の第9回大阪アジアン映画祭では招待作品となった。『戦酒』は、『看見台湾』(上から見る台湾)に続いて、日本の映画祭から招待される二本目の台湾記録映画となった。
『戦酒』はさらに、「世界映画雑誌」から、仏の『Bambi』、米国の『In the Land of the Head Hunters』と並んで評価され、全く違うタイプの国際的なドキュメンタリー3本に数えられた。