台湾の若手テキスタイルアーティスト、鍾瓊儀さんと陳穎亭さんが、イタリアの服飾国際コンクール「ヴァルチェッリーナ賞(PREMIO VALCELLINA)現代テキスタイル/ファイバーアートコンテスト」でそれぞれ1等賞と3等賞を獲得した。
鍾さんは台湾南部、国立台南芸術大学の応用美術研究所(大学院)を卒業。今回は、「Face to Face but also Back to Back」と題したテキスタイルインスタレーション作品で、コンクールのテーマ「The double, suggestive cultural complexity between the imaginary and reality」を表現し、1等賞に輝いた。台湾のアーティストとしては、同コンクールで過去最高の栄誉を獲得した。また、「12 Different Collars on the Skin」で3等賞を獲得した陳さんは、同じく国立台南芸術大学の応用美術研究所で学んだ。
国立台湾工芸研究発展センターによると、ヴァルチェッリーナ賞は、35歳以下の若手アーティストに限られ、次世代の才能あるアーティストを発掘する場となっている。1995年に始まったこのコンテストは、2年に1度開催。台湾からは、テキスタイルアーティストの呉佩珊さんが2009年に銀賞を受賞した実績がある。