江宜樺行政院長(首相)は21日午後、民進党の蘇貞昌主席の表敬訪問を受け、台湾北部・新北市で建設中の第四原子力発電所に関して率直に意見を交わした。江行政院長は、行政院(内閣)が行政命令の形で第四原発の建設中止を直接宣言することは困難との立場を示した。江行政院長は、立法院(国会)が第四原発に関連する決議を行っているので、政府が一方的に建設中止を宣言することはありえないと説明、行政院は一貫して、安全性を確保した上での運転を主張していると述べた。
江行政院長は、第四原発についての議論は原発を運転するか否かの問題にとどまらず、国のエネルギー政策にもかかわると指摘、政府の一貫した立場は、「原子力の安全性を確保しながら、穏やかに減らしていく」ことだと説明した。そして、第四原発の国民投票については、政府は安全検査が全て終わり、行政院原子力委員会がそれを確認してから、国民投票で問うことを希望していると述べた。