馬英九総統は29日、日本の経営コンサルタント、大前研一氏と会見した。馬総統はあいさつの中で、中華民国(台湾)と日本は共に島国で、似通った点が多々あると指摘、日本政府による原子力発電所再稼動の政策に対する日本国民の反応と支持の度合い、並びに日本が54基ある原発を再稼動させる時期について理解し、台湾の参考にできるよう希望した。
馬総統はさらに、中華民国政府は27日に台湾北部・新北市で建設中の第四原発について、「1号機は施工を停止し、安全検査後に凍結」、「2号機は全面的に施工停止」すると決定したと説明すると共に、施工を再開する場合は国民投票で問うと強調し、関連の争議が収まるよう期待した。
馬総統はまた、経済部(日本の経産省に相当)は出来る限り早く、全国エネルギー会議を開き、第四原発が運転されない場合に起こりうる電力不足への対応策を検討すると述べた。