第1回台湾創意発明商機マッチング商談会(Taiwan Innovation Match-Making Show)が、5月28日に台湾北部、台北世界貿易センター(TWTC)第1展示ホールで正式に開幕する。主催者の中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)によると、過去3年間で、スイスのジュネーブ、ドイツのニュールンベルグ、アメリカのピッツバーグでの世界3大国際発明展において、台湾が受賞した作品は約220点にも上る。また昨年の台湾の発明特許件数は計518件で、世界で最多だった。一方、商品化される割合はわずか0.3%で、世界平均と比較してその3%にとどまっている。
この商談会は、「発表、展示、マッチング、つながり、交流」を主軸として28日と29日の2日間行われ、良質のサプライヤーを探したり、メーカーとのマッチングや関連技術チームとの協力のチャンスを模索する機会を流通業者に提供するとともに、ベンチャーキャピタルの投資ターゲット探しも支援する。マッチング商談会は600回以上行われる予定。今回出展する236作品については、公式ウェブサイト(http://www.innomatch.com.tw/en_US/index.html、英語・中国語)で最新情報をみることができる。
同商談会の開催を控え、TAITRAは29日に、開催前体験イベントを開き、商品化の潜在力を秘めた作品を多数紹介した。中には今年独レッド・ドット賞のベスト・オブ・ベスト賞を受賞した、毅搏有限公司(会社)開発の電子ワイン&スピリッツエアレータ「Vinaera」も展示された。この作品は世界初の電子エアレータで、プロのソムリエが、一瞬にしてエアレーション(デキャンタージュ、ワインを開かせる)機能が期待できると認定したもの。
このほか、カップを折りたたんで名刺入れにもなる「FoFoCup」や、知能型マルチメディアガイドロボットSmart101や、歌う発光ダイオード(LED)ランプなどの作品も紹介された。