アジア太平洋地域の保存鉄道国際協力組織(Asia Pacific Heritage and Tourist Rail Organisation:APHTRO)の年次総会が台湾で行われており、参加者は5日、台湾中南部・嘉義県にある阿里山森林鉄道を視察。嘉義県政府はこれを機に、世界遺産登録申請の可能性を高められることに期待している。
嘉義県政府によると、APHTROは、遺跡及び観光鉄道と博物館の運営者からなるNGO非政府組織で、中華民国鉄道文化協会が中華民国(台湾)を代表する正式な会員となっている。APHTROは毎年、会員国持ち回りで総会を行っており、今年は台湾での開催となった。
今回の阿里山森林鉄道視察では、列車で駅に到着後、直ちにまた出発する従来のパターンと異なり、沿線の工法と景観が視察の重点。一行が列車を降りて、阿里山森林鉄道の豊かな景色と文化を体験する、「クルーズトレイン」のコンセプトで実施される。