日本の日立製作所と華城電機(FORTUNE ELECTRIC)が合弁で設立した、「日立華城変圧器股份有限公司」は9日、台湾中部の台中港自由貿易港区で、新工場のくわ入れ式を行った。この工場は日立にとって、海外における初の変圧器生産拠点となる。
工場の敷地面積は4ヘクタール、投資総額は14億1,200万台湾元(約47億6,850万日本円)。将来的に500キロボルト(kV)クラスの変圧器を生産する予定で、2015年第2四半期の操業開始を目指す。
日立と華城の双方は昨年10月9日、日立60%、華城40%の出資比率で新会社を設立、輸出向けなどの大型変圧器を生産することで合意し、契約を交わした。両社は合弁事業を宣言したのち、財団法人中衛発展センター(Corporate Synergy Development Center、CSD)を介して、行政院(内閣)世界企業誘致総合サービスセンターからその後必要な支援を受け、わずか5カ月という短期間で、工場の着工を実現した。