米格付け機関、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した今年の台湾の長期発行体格付け(=ソブリン格付け)は昨年と同様「AA-」で、アウトルックは安定的だった。格付けの要因として、充実した対外純資産や、健全な通貨管理のほか、ハイテク産業には活力があふれ、政府の債務負担が中程度であったことが挙げられた。
同報告によれば、台湾の中期的なインフレは今後も穏やかなものであると予測されている。S&Pはまた、今年の台湾の経済成長率は3.7%に達すると予測し、2015~2017年にはさらに3.8~3.9%に拡大するとみている。
アウトルックについてS&Pは、台湾は引き続き充実した対外純資産を維持するとともに、経済成長が持続することで、政府の今後2年間の債務管理に寄与するとの見通しを示した。