経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局は9日、財政部(同財務省に相当)の同日付貿易統計に基づき、中華民国(台湾)の今年5月の貿易総額は480億5,000万米ドルだったと発表した。うち輸出は266億7,000万米ドル、輸入は213億8,000万米ドル。貿易黒字は前年同月比19.5%増の52億9,000万米ドルだった。また、1~5月累計の貿易総額は前年同期比1.0%増の2,388億8,000万米ドルだった。うち輸出は1,265億8,000万米ドル、輸入は1,123億米ドル。貿易黒字は同25.6%増の142億8,000万米ドルだった。
今年5月の輸出額266億7,000万米ドルは、同月として2011年5月の278億6,000万米ドルに次ぐ、過去2番目の水準。主に世界の景気が好転したことを受けたもの。さらにスマートフォンや新世代のウェアラブル製品の需要が高まり、この分野の新機種や新製品が続々と市場に登場していることで、関連部品の需要が増加、輸出全体の32.1%を占める電子製品(半導体、太陽電池、ダイオード、ストレージメディアなどが軒並み大幅増)が前年同期比15.2%増の85億2,000万米ドルに達し、同月として過去最高を記録したこともけん引した。このほか化学品も同10.3%増加した。
輸出を仕向け地別で見ると、中国大陸(香港を含む)、欧州、日本、米国向けがすべて増加する傾向にあることがうかがえる。