経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局は11日、英国系の渣打国際商業銀行(スタンダード・チャータード銀行台湾)と、「台湾・インド貿易経済協力強化覚書」を交わした。この覚書は双方が2012年5月9日に交わしたものを引き継ぐもので、前回覚書の2年間の期間が満了したことを受け、あらためて結ばれた。
覚書の更新を受け、スタンダード・チャータード銀は9月にも、経済部が組織するインド貿易経済視察団に代表を派遣するほか、10月にはインド政府関係者と同銀のインド経済専門家を招聘(しょうへい)して台湾でフォーラムを開催、台湾企業関係者に向け、インドのさまざまなビジネスチャンスを紹介する。
税関統計によると、中華民国(台湾)とインドの貿易額は2000年にはわずか12億米ドルだったのが、2013年には5倍以上の61億7,400万米ドルに達した。内訳をみると、インドへの輸出が34億2,200万米ドル、インドからの輸入が27億5,100万米ドル、貿易黒字は6億7,100万米ドル。台湾にとってインドは20番目の貿易パートナーで、15番目の輸出先、21番目の輸入先となっている。