2024/12/26

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経済

唐奨のバイオ医薬部門、米国と日本の研究者に

2014/06/20
唐奨教育基金会は、第1回唐奨の「バイオ医薬賞」と「漢学賞」の選考結果を発表、バイオ医薬は日本の本庶佑・京都大学客員教授(写真)と米国の研究者が受賞した。(中央社)

唐奨教育基金会は、第1回唐奨の「バイオ医薬賞」と「漢学賞」の選考結果を発表した。バイオ医薬部門では、米国のジェームス・P・アリソンさんと日本の本庶佑さんがともに受賞。それぞれT細胞の補助刺激受容体CTLA-4とPD-1が免疫系をコントロールする重要な物質であることを発見し、がん治療に道を開いた。漢学部門では中華思想史を専門とする研究者、余英時さんが受賞した。

アリソンさんは今年66歳で、米テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターに所属、本庶さんは今年72歳で日本の京都大学大学院医学研究科の客員教授を務める。受賞理由は、いずれも免疫系で重要な役割を果たすT細胞と関連、臨床試験による検証でもがんの治療に有効であることが立証されている。

一方、今年84歳の余英時さんは、米ハーバード大学や香港中文大学、米イエール大、米プリンストン大といった大学を歴任し、1974年に中華民国の最高学術研究機関である中央研究院の院士に選ばれた。今回の受賞理由は、中華民族の歴史と思想、政治、文化を深く探究し、現代の知識人として中華民族の思想の伝統の解釈に努めるとともに、中華文化の現代的意義を明らかにしたこととなっている。幅広い論述と深い見識で、学界において長期にわたり、内外で中華民族の思想と文化史の泰斗として仰がれている。

唐奨は台湾の有力企業家によって提唱され、ノーベル賞に倣い、2年に一度授与される。選考は中央研究院に委託されている。持続可能な発展、バイオ医薬、漢学、法治の4部門で、それぞれ賞金5,000万台湾元(約1億7,440日本円)が贈られる。

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