台湾中油株式会社は23日、台湾国際造船株式会社に委託して4万トン級のプロダクトタンカー2隻を新たに建造する契約を結んだ。新たなタンカーには環境保護面で最新の設計が取り入れられ、二酸化炭素排出量を25%、窒素酸化物の排出量を20%減らせる他、停泊時には浮遊粒子状物質の排出をゼロに抑えることが出来る。
台湾中油は、2017年まで、さらに35億台湾元(約122億日本円)を投じてタンカー船隊の更新計画を進め、2018年には同社タンカー船隊の平均船齢は現在の20年から5年前後に大きく若返ると説明している。
台湾中油の主な石油精製設備は台湾北部・桃園県と南部・高雄市に位置しているが、販売は台湾本島全土と離島に及ぶ。このため陸上でのパイプラインによる輸送以外に、毎年一定の数量の石油製品はタンカーで台湾本島各地や離島に送られている。