馬英九総統は先月、米経済誌フォーブスのインタビューに対し、中国大陸の国務院台湾事務弁公室(国台弁)報道官が「台湾の前途は中国人民全体で決定する」と発言したことが、中華民国国内で大きな反発を引き起こしたが、このようなテーマは極めてデリケートであり、中国大陸の人々はこれが台湾にとって受け入れられないことだと理解しておらず、台湾を研究するにあたり、さらになすべきことが多くあると考えていると述べた。
米国のアジアにおける「リバランス(再均衡)」政策は、アジア諸国の多くにとり、おおむね受け入れられるものだと馬総統は述べた。この理由について馬総統は、アジア諸国は安全保障面ではかなり米国に依存しており、経済面でも中国大陸とやり取りする意欲が高いと説明。馬総統はさらに、これらの国々が米国と中国大陸との間でバランスが取れる位置付けを見い出し、すべてが順調に進めば、この地域にとってプラスになるとの見方を示した。