台湾における65歳以上の高齢者の2013年の認知症有病率は4.97%で、高齢者のうち、20人に1人が認知症を有していることが、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)の研究調査結果から明らかになった。
同部によれば、すでに認知症の人のためのコミュニティにおけるリソース充実を、長期ケアサービスネットワーク計画の重点として盛り込んでいる。また認知症のためのコミュニティーサービスを広く整備することを目指し、2013年にはコミュニティ120カ所でデイケアサービス拠点を設置、今年は引き続き「台湾368ケアサービス計画―1郷鎮(町村)に1デイケア」を推進するとともに、認知症の人のためのコミュニティサービス拠点を23カ所に設置した。この拠点では、健康増進活動や、電話による声かけ、リソースの紹介サービス、訪問による声かけ、教育広報といったサービスを行う。年内にはこういった拠点を50カ所にまで増加させる方針だ。このほか、2013年末時点の長期ケアサービスを受けたケースのうち、約8.1%に当たる1万3,000人余りが認知症患者だった。