台湾のお茶は高品質。産地を明確にするなどして国際的に通用するブランドに。(台北市政府サイトより)
行政院(内閣)農業委員会(農委会)は2日、同会がこれまでに茶葉製品の標章(シンボルマーク)と表示を指導した生産団体は194団体、茶葉の生産履歴認証をパスした茶畑も1205ヘクタールに達していると説明すると共に、産地証明マーク及び産地団体商標の許可・発行も指導しており、自由経済モデルエリアが国産茶葉の高品質のイメージと評判に影響することは無いと述べた。
現在すでにマークの登録を済ませた生産団体とマークは、台湾中南部・嘉義県政府の「阿里山高山茶」、中部・南投県政府の「合歓山高冷茶」、同県鹿谷郷役場の「鹿谷凍頂烏龍(ウーロン)茶」、同県竹山鎮役場の「杉林渓茶」、同県魚池郷役場の「日月潭紅茶」、同県南投市役場の「南投青山茶」、北部・新北市政府と台北市政府の「文山包種茶」、桃園県復興郷農会(農協に相当)の「拉拉山高山茶」、新竹県北埔郷役場の「北埔膨風茶」、東部・花蓮県瑞穂郷農会の「瑞穂天鶴茶」、南東部・台東県政府の「台東紅烏龍」の12種類。累計で89万3000枚を発行している。
農委会によると、台湾の茶葉生産量は年間1万トンあまりで、世界的に有名なウーロン茶が約90%を占める。紅茶と緑茶は生産量が少ない上、加工製品の需要を満たせないため、毎年の輸入茶葉約3万トンのうち約80%が紅茶と緑茶となっている。中国大陸からの輸入を認めているのはプーアル茶のみで、紅茶、緑茶、ウーロン茶は中国大陸から輸入できない。