中央社の報道によると、行政院大陸委員会(日本の省レベル)は2日、中国大陸および香港の政府に対し、世論を直視し、普通選挙を実現するという約束を守るよう呼び掛けた。また、同委員会は今後、香港における普通選挙の実現に向けた動きを注意深く見守ると表明した。
香港で民主派団体などが毎年7月1日に行うデモは今年、香港特別行政区の行政長官の普通選挙の実現をめぐって香港中の人々の注目を集めた。大陸委員会の呉美紅副主任委員は2日午後の定例記者会見で、報道陣からの質問に答える形で、中国大陸および香港の政府が世論を直視し、人々の訴えに応え、速やかに民主主義による普通選挙を実施し、過去の約束を守るよう期待していると述べた。また同委員会は、香港の普通選挙の実施に向けた動きを引き続き見守るとした。なお、同委員会の駐香港事務所、香港事務局によれば、現在のところ1日のデモで身柄を拘束されたり逮捕されたりした台湾の人はおらず、これに対する支援の求めも受けていないという。