台湾電力株式会社は10日、台湾北部には電力需給のバランスが保てない問題が長期的に存在しており、不足分は南部で発電した電力を北部に供給して補う必要があると説明した。最近、午後に電力使用量が増えている問題について同社は、午後のピーク時に第1原子力発電所(台湾北部・新北市)が発電しないなら北部における電力不足は拡大し、北部でさらに発電施設が1基でも故障した場合、その不足分は南部からの送電容量の上限を超える恐れもあるとしている。
台湾電力は、第1原発は1996年から新型の高燃焼度燃料を使用しており、リスクが高まった場合でもセンサーがそれを発見して適切な処理を行うことになると説明した。