台北市中正区にある齊東コミュニティには市街地に残る数少ない日本様式の宿舎がある。上品な木造家屋と今も生命力あふれる老木は付近の住民たちが10年あまり奔走した結果、ようやく光を取り戻した。文化部（日本の省レベルに相当）は宿舎2棟を修繕し、「齊東詩舎」として7月31日にオープン。台湾の詩人たちの堡塁として歴史建築を文化と芸術の集落へと生まれ変わらせた。
文化部の「国民の記憶－台湾故事島」計画では今後、「齊東詩舎」で定期的にイベントを開催する。初めてのイベントでは、齊東街における日本様式の宿舎を古跡として修復し、再利用するために尽力した郷土史研究者と付近の住民を招待。文化部はこれまでも彼らの取り組みを撮影してきたが、このほど「齊東詩舎」を実体のある交流プラットフォームとして、再びこれらの人たちに参加してもらった。
「齊東詩舎」は台北市済南路二段27号。「台湾故事島」計画のウェブサイトは、http://storytaiwan.tw