台湾海峡両岸が初めて共同でLTE (第4世代移動通信規格)、TD-LTE(中国大陸独自のLTE規格)、Wi-Fi(無線LAN規格)を統合した「4Gプラス融合試験ネットワーク」を設置した。参加する企業は両岸からIC設計大手、聯発科技(メディアテック)、華碩電脳(ASUS)、スマートフォン大手の宏達国際電子(HTC)、通信機器の華為技術(ファーウェイ)、通信設備の大唐電信、および通信設備世界大手のノキアとアルカテル・ルーセントなどとなっている。
これはTD-LTE、LTE、Wi-Fiの技術が融合した両岸初のテストセンターであり、今後、台湾メーカーが中国大陸など海外市場に出荷する際、4Gチップセット、携帯電話、タブレット型パソコンなどマルチモード製品をテストする必要があるときには、台湾で関連作業をすべて終えることができる。
工業技術研究院(ITRI)は今後、4Gプラス試験ネットワークの各種テストサイトの確立を支援する。ITRIは、政府は産業界に対し、テスト環境の構築だけでなく、生産コストの抑制も支援、将来的にはビジネスチャンスのマッチングにも助力したい方針だと強調した。