馬英九総統は9月30日、国民党主席として「香港人による香港統治」、「高度な自治」、「香港特別行政区行政長官の普通選挙(直接選挙)」は、長年にわたる北京当局の香港の人々との約束であると指摘、香港がすみやかに普通選挙を実現することが、香港と中国大陸のウィン・ウィンにつながると述べた。また、香港での普通選挙の実現は、台湾海峡両岸の人々の心理的な距離を縮め、両岸関係の前向きな発展に大いに役立つ一方、実現しなければ、逆に台湾の人々の中国大陸への反感を強め、両岸関係の将来にとって不利となると馬総統は述べた。
なお、江宜樺行政院長(首相)は同日、立法院(国会)での答弁で、有権者による候補者の指名および自由な選挙制度による普通選挙は、民主主義の究極の体現であるとし、香港の人々による「真の普通選挙」の実現を支持する立場を明らかにした。