金融行政を担う金融監督管理委員会(金管会、日本の金融庁に相当)の曽銘宗主任委員(大臣)は22日、中華民国銀行公会の総会で、銀行に対して6項目の目標を提示した。曽主任委員は、モバイル通信、ソーシャルネットワーク技術、ビッグデータ、クラウドコンピューティング技術が銀行の姿を急速に変えつつあると指摘した。
曽主任委員は、金管会は新しい技術を用いた次世代の銀行サービス「銀行3.0」を推進するにあたり、初めての口座開設に窓口申請を不要とすることを検討しており、一度限り有効なワンタイムパスワードや、網膜や声紋での生体認証といった技術を利用すれば、窓口での申請より安全だとの見方を示した。また、すでに口座を保有する申請者が新たに口座開設を申し込む場合は、すべてオンラインでの手続きを可能とする方針。