台湾の金属工芸作家、呉竟銍氏が日本酒向けに製作した杯が、日本の伊丹市で行なわれた今年の伊丹国際クラフト展でグランプリに選ばれた。
呉竟銍氏は、台湾の雨季からインスピレーションを得て、繁雑かつ緻密な鍛金と透かしたホーローの技法を用い、美しさと実用性を兼ね備えた清酒の杯、『The Trace of Rainwater(雨水の痕跡)』を作り上げた。材質処理の繊細な手法と優雅かつ詩意あふれる造形は、世界各国から来た審査員たちを驚かせた他、日本人審査員をとりこにし、今回のコンクールの最高栄誉である「大賞(グランプリ)」を獲得した。