台湾中部、南投県埔里鎮のオーケストラ、「Butterfly交響楽団」は、17日に日本の東京で開かれる、岩手県大槌町「槌音プロジェクト」チャリティーコンサートⅢに出演する。台湾初の郷鎮(町村)で自主的に結成された民間オーケストラの同楽団は、東日本大震災の被災地、岩手県大槌町でのオーケストラ結成と音楽ホール建設費用への寄付を募るため、1999年の台湾中部大震災の被災地、埔里から日本を訪れ演奏する。
埔里の名所となっている「ペーパードーム(紙の教会)」は、1995年の阪神大震災ののち、プリッカー賞を2014年に受賞した日本の建築家、坂茂さんが手掛けた紙の家屋。2005年に解体されたのち、台湾に寄贈され、2008年に埔里鎮桃米コミュニティーに移設された。
「Butterfly交響楽団」は、昨年8月に埔里鎮の復興を長年支援してきた音楽家と、地元の音楽愛好家が共同で立ち上げた。これまで80ステージ以上をこなしている。今回、日本のチャリティーコンサートへの出演は、文化部(日本の省レベル)の後押しで実現した。