29日に予定されている統一地方選挙で、有権者である大学生に対し、戸籍地に帰省しての投票を奨励しようと、国立台湾大学とバス会社の国光客運が協力し、中長距離バス「台大学生会民主列車」を提供する。国光客運が28日と29日の両日、台湾大学の校門から、通常運賃の1割引でバスを発車させる。すでに2日から予約受付を開始、これまで学生約200人が乗車券を購入した。
台湾大学学生会の王日暄会長によると、台湾大学では、投票権のある戸籍地が近隣の台北市、新北市、桃園県・市、宜蘭県以外である学生が44%(約1万9,061人)を占める。学生会の調査では、学生が投票したくないのは戸籍地に帰省するのが不便なためという理由が明らかになった。この問題を解決するため、学生会は国光客運と協力することを決め、若年層の投票率向上と政治参加を促したいとしている。
台湾大学の楊泮池学長は、学生会からこの件についての意見を聞かれたが、社会に関心を寄せるよい実践方法であり、学校側も支持していると述べた。