中央銀行は19日、台湾の輸出競争力を維持するべく、台北外国為替市場の終盤近くに介入、台湾ドルの対米ドルレートが1.01角元安となり、終値は1米ドル=30.876台湾元と、4年ぶりの台湾元安水準となった。
このところの日本円の大幅な円安に続き、韓国ウォン安も進んでおり、台湾元もこの流れに追随、中央銀行は台湾の輸出競争力保持のため、19日の終盤に市場介入し、台湾元をさらに約1角元安とした。
外国為替取扱銀行関係者によると、台湾元が元安となることで、企業の輸出競争力が守られ、さらには為替差益が増えると見込まれる。また、今後も米ドル高傾向が続き、台湾の主なライバルである韓国のウォンが日本円に伴い安値になれば、台湾ドルも早ければ20日にも1米ドル=31台湾元を突破する見通しだ。